チューリップ賞2019年
阪神芝・右外 1600m サラ系3歳オープン (国際) 牝 (指定) 馬齢
はじめに
3着までの馬に桜花賞の優先出走権が付与されるトライアル。
桜花賞と同じ阪神1600で開催されるし、ローテーション的にも非常にオーソドックスなので、
桜花賞を占う意味で非常に重要なレース。
阪神JFもこのコースで開催されるため、有力馬のローテの流れが掴みやすいのも牝馬クラシックの特徴だ。
今年も阪神JF優勝馬のダノンファンタジーと4着シェーングランツ、6着メイショウショウブなどの上位組が出走する。
傾向と有力馬診断
2018年 ラッキーライラック 1.33.4(上がり33.3)
12.6 – 11.2 – 11.6 – 12.1 – 12.0 – 11.7 – 10.7 – 11.5(テン3F35.4-上がり3F33.9)
2017年 ソウルスターリング 1.33.2(33.8)
12.4 – 10.7 – 11.1 – 12.2 – 12.2 – 11.4– 11.3 – 11.9(34.2-34.6)
2016年 シンハライト 1.32.8(33.0)
12.2 – 11.0 – 11.4 – 12.2 – 12.1 – 11.2 – 11.1 – 11.6(34.6-33.9)
2015年 ココロノアイ 1.37.7(35.9)
12.5 – 11.2 – 12.2 – 12.6 – 12.9 – 12.2 – 11.5 – 12.6(35.9-36.3)
2014年 ハープスター 1.34.3(33.7)
12.4 – 11.0 – 11.9 – 12.0 – 12.1 – 11.5 – 11.4 – 12.0(35.3-34.9)
必ず急激な加速ラップを含む(上記赤いラップ部分参考)
これは桜花賞でも同様の傾向があり、何を指し示しているかというと、
瞬発力が必要とされるレースだということだ。
切れ味に乏しい馬は必ずこの急加速ラップ部分で置いていかれる。
勝つまたは連に絡むには、必ずこの瞬発力という要素が不可欠となる。
ここ5年のレースを振り返ってみても、上位は必ず上がり最速か、上がり最速に準じる。
そういう部分においても非常に予想のしやすいレースだ。
全体的な傾向は上記のとおりだが、予想という部分では今年は特にやりやすいだろう。
なぜならダノンファンタジーとシェーングランツの2頭が適性という意味でも能力という意味でも抜けているから。今年の阪神JFは出走馬のレベルも高かったし、別路線組から強力な1頭が参戦しているという訳でもない。
素直に馬券構築するのであれば、ダノンファンタジーとシェーングランツのどちらかを軸で問題ないだろう。
シェーングランツ
この馬が逆転すると考える根拠は前走の不利だろう。
包まれてなかなか進路が開かず、空いた先でまた狭くなるなど、実質追えた距離はすごく短かった。
素直に進路が相手からの脚色は一番良くて、勝ち馬のダノンファンタジーよりも良かった。
ただ、不利があったことを参考外にしてもややエンジンの掛かりが遅いように思える。
究極的に瞬発力を求められるチューリップ賞ではそのエンジンの掛かりのおそかが致命的にならないか。
鞍上が武豊ということも不安材料。
逃げたときのラップの刻み方は0.1秒単位のストップウォッチを内蔵しているかのような正確さだが、
追い込み馬に乗ったときに追い出しが遅れるようなところも、強引に進路をこじ開けられないようなところもある。仮に早めに仕掛けて大外をぶん回したときのロスがどう響くか。
その点が不安材料。
いいポジションからすんなり抜け出せればダノンファンタジーも届かない可能性があるので逆転は可能かと思うが、そこまで展開が向くかどうか。
ダノンファンタジー
正直死角はない。あるとすれば若干前向きな気勢。
そして何よりもオッズだ。
競馬に絶対はない。出遅れや不利も可能性として十分にある。
その中で1.4~1.5倍程度の単勝オッズであれば、無理して買わなくて良いレースに位置づけられる。
こういう追い込みタイプの人気馬は差して届かずがあったり、展開が逆に前有利にハマったりしたときの脆さはある。
流石に馬券内を外してくる可能性は低いと思うが、頭で来るかというとそこまで可能性は高くなく、
かといって2着・3着の馬券まで押さえれば勝たれたときにガミル可能性があり、
実は馬券構築においては結構取扱の難しいタイプ。
では阪神JF6着のメイショウショウブに逆転の目はあるのか?
メイショウショウブ
逆転があるとすれば展開利。しかない。
人気・能力にたけた馬が今回は両方共最後方からのタイプ。
先行番手から直線で簡単に抜け出せれば、後ろからの馬が届かないことは十分考えられる。
実績的にもそこまでもろくはなく、若干の可能性はあるか。
しかしあくまでも展開がバッチリハマったときの若干の可能性。
軸に据えるのは危険かな。
だとすると別路線組から頑張って探すことになるわけだが・・・
可能性があるとすれば
シゲルピンクダイヤ
ノーブルスコア
この2頭か。
両方とも中段で競馬ができ、そこから早い足を使うことが出来る。
特にシゲルピンクダイヤは一瞬の切れ味においては上位2頭と遜色ないはず。
ただ、一瞬なんですよね。持続しないので後方からは差されるか。
ノーブルスコアは阪神初出走であることが未知の魅力。
福永への乗り替わりも魅力的できっちり掲示板には入れてくるはず。
あとはそれが、5着なのか3着なのか、1着なのか・・・
あとは展開利が見込めそうな
ブランノワール
逆輸入ジョッキー藤井のJRA初芝出走のレースで、そんな簡単に勝てるほど重賞は甘くないと思う。
本命
馬券という意味においては非常に難しいレース。
ダノンファンタジーからでは妙味がなさすぎて手を出しづらい。
かといって1頭抜けており、それなりに勝ちそうだ。
シェーングランツの単勝5倍か、ノーブルスコアの複勝3倍か、そのあたりが妥協点か。
◎シェーングランツ
で行ってみる。若干切れ味に乏しいが勝つか2着か。
ダノンファンタジーとの一騎打ちの様相。
ノーブルスコアも可能性はあると思うが、複勝で3倍を切るようだと無理にひねるようなオッズではない。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。皆さんと一緒に勝てますように。
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