こんにちは。Kです。
私は
「儲かる馬券は?」
と聞かれたら、単複と答えます。
単複を制するものは競馬を制する。
非常に重要な馬券ですが、そもそも複勝配当の決まり方や仕組みについて、
ちゃんと説明してくれているサイトってないことに気づきました。
複勝の配当には例えば「1.5-1.9」とか幅があって、なんとなく『人気馬が飛んだらオッズが高くなる』ということは皆さんご存知かと思います。
ではなぜそのようなことが起こるのでしょうか。全力を尽くして分かりやすく説明したいと思います。
まとめ
- 複勝は人気馬が来れば配当が安く、人気馬が飛んだら配当が高くなる
- 計算の秘密ははずれ馬券にかけられていた金額を的中者に3等分することにある
- 複勝の高配当を狙ってゲットすることも可能
複勝とは
そもそも複勝馬券とは・・・これについてはJRAのサイトの説明がわかりやすいので引用しておきましょう。
複勝式
出走頭数によってことなるが、1着から3着までの入着馬を勝馬とする勝馬投票法のこと。出走頭数が8頭以上の場合は3着まで、7頭以下では2着までに入着すれば的中となる。なお出走頭数が4頭以下の場合は複勝式は発売しない。単勝式同様、勝馬投票は馬番で指定する。
要するに選んだ馬が3着までに入れば的中ということですね。JRAの発売している馬券では最も当たりやすい馬券になります。7頭立て以下の場合は2着までになるってことは案外ご存じなかったりするでしょうか。
最も当たりやすいということは最も配当が低いのですが、還元率が80.0%。この還元率は単勝と複勝だけになっていて、それ以外の馬券はどんどん還元率が悪くなっていきます。
かつJRAプラス10というボーナスもありますので、一番勝ちやすい馬券でもあります。
複勝の仕組み
複勝馬券のおさらいをしたところで、いよいよ本題に入りたいと思います。
実際のオッズを見てみましょう。
第85回の日本ダービーです。
1番人気のダノンプレミアムの複勝オッズは
1.2-1.5となってます。
これはダノンプレミアムが3着までに入れば、1.2倍から1.5倍のオッズがつくという意味ですね。
着順は関係なく、3着までに入ればオッケーです。
1.2を下限オッズ、1.5を上限オッズと言います。
複勝をややこしくしてるのは、例えば単勝とかなら、締め切られた時点でもう配当が確定することに対して、
複勝はレースが終わるまで配当が分からないところですね。
ダノンプレミアムが仮に2着になったなら、的中したことはゴールした瞬間に決まりますが、
いくら帰ってくるかは確定ランプが点くまで分からない。
ちなみに勝ったワグネリアンは2.7-4.4倍となっていて、実際は4.1倍の配当となりました。
上限オッズにかなり近いところですね。こうなると、ワグネリアンの複勝を買った人は、
複勝が跳ねた!!
と言って大喜びなわけです。
だいたいのイメージは皆さん考えてるとおりです。
複勝の場合
・自分の的中してる以外の複勝馬2頭の人気が高ければ高いほど複勝は下限に近くなる。
・自分の的中してる以外の複勝馬2頭が人気薄であればあるほど、複勝は上限に近くなる。
・複勝馬三頭の着順は関係ない。
何故こんなことが起こるのでしょうか。
まずJRAのサイトから
払戻金の計算方法
払戻金の計算方法について【競馬法施行規則】
勝馬投票の的中者に対する払戻金は、次の算式によって算出した払戻対象総額を、当該勝馬に対する各勝馬投票券の券面金額に按分したものです。
払戻対象総額を求める計算式
(W+D/P)×R 【+A/P】 ※【 】内は、WIN5の場合のみ
W:当該勝馬に対する勝馬投票券の総券面金額
D:出走した馬であって勝馬以外のものに対する勝馬投票券の総券面金額
P:勝馬の数
R:JRAが投票法ごとに定めた率
だそうです。今回はWIN5は関係ないので、
(W+D/P)×R
の部分です。
だいたい数学は中学生でドロップアウトしてますし、こんな定義を見せられたところで頭が痛くなるだけです。
頑張って分かりやすく分解したいと思います。
まずRは決まってます。複勝ですから、還元率である0.8です。
配当イコール(W+D/P)×0.8ですね。
話をややこしくしてるのは
D/Pの部分。思い出してきましたか?足し算引き算より掛け算割り算を先にやるので、D/Pをまず計算します。
出走した馬であって勝馬以外のものに対する勝馬投票券の総券面金額/勝馬の数
勝馬の数って表現が分かりにくいですが、要するに的中馬券がいくつあったか、なので、複勝の場合は3です。(七頭立て以下は2)
出走した馬であって勝馬以外のものに対する勝馬投票券の総券面金額
がなんのこっちゃい!!って感じなのですが
これは要するにハズレ馬券に賭けられてた金額です。
てことで、
謎だった D/P とはハズレ馬券に賭けられてた金額を3で割った金額と言うことがわかりました。
W:当該勝馬に対する勝馬投票券の総券面金額
最後にWつまり、その馬に対する当たり馬券の金額を足します。
これが払戻対象総額になるので、これを当たり馬券の数で割ったものが最終的な配当オッズになると言うわけです。
ポイントはDの部分。ハズレ馬券に賭けられてた金額っていうのが計算式に入ってる部分です。
人気馬ってことは当たり前ですがたくさんの金額が賭けられてるってことなので、人気馬が飛べば配当原資が大きくなる。
っていう理屈が複勝オッズに幅がある理由でした。
だから、人気薄が絡んだらという理解より、人気馬が飛んだら複勝が跳ねるという理解の方が理に適ってますね。
理屈は以上ですが、わかったところで馬券構築にどう活かすか。ということを教えてくれるところはありません。
そこが1番大切だと思いますので、公開しちゃいますね。
複勝は、選んだ馬が3着に入り、かつ人気馬が飛ぶ。このアンド条件を満たさないといけない馬券。
複勝という馬券で勝とうとするなら、的中だけでは足りなくて、人気馬が飛ぶことを予想しないといけない。のです。
このことは上級者でも案外知らなくて、盲点になってます。
複勝の最終配当は、偶然ではなくて狙って取れるのです。
買い方はシンプルだけど難しい。
人気馬の飛びそうなレースを狙って複勝を買う。ことです。
練習問題
多分実際にやってみたほうがイメージがより掴めます。
複勝の売上金額が、
A馬 100万円
B馬 50万円
C馬 20万円
D馬 15万円
E馬 5万円
だとします。(本当は7頭以下の場合は複勝が2頭だけなのですが、練習ということで3着までにしておいてください。)
あなたが買っているのはC馬の複勝1万円ということにします。
パターン1:人気馬A,B,Cで決まった場合
パターン2:人気薄のC,D,Eで決まった場合
この2パターンで考えてみましょう。
配当イコール(W+D/P)×0.8です
この公式に当てはめてみます。
パターン1:
W=200,000(C馬にかけられていた総額20万円)
D=200,000(はずれ馬券D,Eにかけられていた総額20万円)
P=3(3頭)
ですから(200,000+200,000/3)×0.8=213,333
これをC馬を買っていた人で分けますから、213,333/200,000=オッズ1.0667つまり払戻金は106.67円になります。(100円買っていれば106.67円の配当)
本来配当は10円未満切り捨てでオッズは1.0倍になるところですがJRAプラス10という制度で救済され
オッズは1.1倍の馬券を10,000円分持っていたということは払い戻しは11,000円です。
逆に
パターン2:
W=200,000(C馬にかけられていた総額20万円)
D=1,500,000(はずれ馬券A,Bにかけられていた総額150万円)
P=3(3頭)
ですから(200,000+1,500,000/3)×0.8=560,000
これをC馬を買っていた人で分けますから、560,000/200,000=オッズ2.8つまり払戻金は280円になります。(100円買っていれば280円の配当)
オッズは2.8倍ですので10,000円分の馬券を持っていたということは払い戻しは28,000円です。
このように、人気馬が馬券内に来るか来ないかで大きく配当が変わるレース。
肝は人気馬がくるこないを偶然の結果にかけるのではなく、推理するということです。
もう一ついうと、単勝1.5倍未満の人気馬が飛べば、はずれ馬券が増える=大きく当たり馬券の配当が増えます。
直近で私がとった高配当ですが、
018年3月17日(土)1回阪神7日目
11R 若葉ステークス(皐月賞トライアル)
タイムフライヤーが断然の1番人気だったレースです。
3 ロードアクシスの複勝オッズは18.5 – 120.8倍でしたが
断然のタイムフライヤーが飛んだことでなんと複勝の払戻金が11,720円に。
20倍くらいを期待して万馬券なら非常にうれしいですね。私も複勝の万馬券はめったに出会えることではないです。
タイムフライヤーが飛べば40倍くらいにはなるかもと考えていましたが、思わぬボーナスになりました。
複勝配当の計算方法についてわかっていただけたでしょうか。
一番わかりやすい解説を目指して書いたのでわかりにくければおっしゃってください。直したいと思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。皆さんと一緒に勝てますように。
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