ラップ理論による競馬予想

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まとめ

  • ラップ理論は予想を深める
  • 危険な人気馬を見抜くことができる
  • 人気薄の激走も発見

ラップ理論(ラップタイム理論)とは?

ラップ=LAP。
ストップウォッチについているラップ機能と同じ意味で区間タイムです。

競馬の場合のラップタイムは区間を200メートルずつ区切ります。
この区切った200メートルを1ハロンといいます。

レースのラップはJRAから公式に発表されています。

もしかしたら、レース結果の欄は配当しか見てないかもしれないですけれど、
しっかりと載っています。

JRAの公式ページでは「タイム」ー「ハロンタイム」と記載がありまして、これがラップタイムのことになります。

下は2017年有馬記念のレース結果です。

6.8 – 11.6 – 11.9 – 12.2 – 12.3 – 13.3 – 13.2 – 12.8 – 12.2 – 12.1 – 11.7 – 11.2 – 12.3

となっています。

最初のハロンだけ6.8と少なめの数字になっているのは、有馬記念は2500メートルなので、端数の100メートルが最初に書いてあるからです。

あと注意点は、公開されているのはレースのラップタイムということです。

個々の馬の走破ラップについては知る方法がありません。

前半は当然逃げてる馬ラップがイコールレース全体のラップになります。

逃げ馬が捉えられてからは、一番先頭を走ってる馬のラップに入れ替わります。

 

これとは別に、上がり3ハロンのタイムというのが公式に発表されています。上がり最速とか言うのはこちらのことですね。

 

ラップタイムによる予想法

では、実際にこのラップタイムを使ってどのように予想していくかです。

中にはラップタイム分析の一部を切り出して体系化してるものもあり、なかなか興味深いです。

有名なものでは

ラップギア

がありますね。

この手法は上がり4ハロン(800メートル)のラップタイムの緩急に目を付けて、前のハロンと比べて早くなったか遅くなったかをコンマ一秒単位で数値化します。

例えば上の有馬記念のラスト4ハロンのラップは

12.1 – 11.7 – 11.2 – 12.3

ですが、前の区間との緩急だけをみると、

▲0.4-▲0.5-1.0

になりますね。

この3つの数字のうち、1つでも▲0.5以上があれば瞬発戦、▲0.0以上があれば平坦戦、全部プラスであれば持続戦と分類します。

有馬記念は瞬発戦ですね。

何のために分類するかというと、

出走各馬に瞬発戦、平坦戦、持続戦のどれで好走した記録があるか、または凡走の記録があるか調べて、

今回のレースが瞬発戦、平坦戦、持続戦のどれになるかを予測し、当てはめます。

2017年の有馬記念は瞬発戦になるだろうから、瞬発戦で好走しているキタサンブラックは来るだろうという考え方です。

ラップギア自体を詳しく研究したことは無いですが、サイト運営者の成績を見てる限りマイナス収支ですし、

正直に言って外から見ていてもマイナス収支になるだろうなと思います。

 

ラップギアの素晴らしいところは、ラップタイムという小難しいものを誰でも簡単に数値化出来るようにしたところだと思います。

ラップタイムって何を見たら予想に使えるの?

という疑問に対して、過去のレース結果さえあればレースを3つの種類に分けて当てはめれば良いですから、人によらず同じ結果が出ます。

これは素晴らしいことだと思います。一部のマニアしか出来ない予想より誰でも使える予想ですよ。

 

勝てない

と言ったのはラップギアがダメだと言ってる訳じゃありません。

ラップギアだけではダメだという事です。

ラップタイム理論という観点から見た場合には3つの不足点があります。

一つ目は、過去の戦績を見るときに敢えて消されてる要素のラスト4ハロン以前のラップタイムが非常に重要だと言うこと。その部分の補正をかける必要があるでしょう。

例えば、新馬戦なんかは13秒台連発、どスローからのヨーイドンの展開になることが非常に多いです。瞬発戦に分類されることになると思います。

ここで勝った馬は瞬発戦に結果を出した。とは言えますが、瞬発戦で無ければどうだったのかはレース映像をみて自分で決めるしかありません。

逆に新馬戦が持続戦で勝った馬が瞬発戦でどうだったかも自分で決めることです。

もう1つは、予想対象レースが瞬発戦か、平坦戦か、持続戦を予想する必要がありますが、その方法についての考察が不足してる事です。

ちゃんと調べてないですが、有馬記念は過去、瞬発戦になることと、平坦戦になることが多いのかな。今年は瞬発戦だし、ジェンティルドンナの勝った年も恐らくそう。

2016年なんかは持続戦違いますかね?間違ってたらちゃんと調べますが、言いたいのは今年のレースがどれになるかをまず予測するということが必要で、そこが外れればそもそもの基軸が間違ってるということで、全く役に立たない予想となるでしょう。

3つ目は、各馬の特徴を見るためにある程度の出走回数が必要になる。

使えて三歳の春以降、出来れば三歳の冬以降でしょう。

 

ツラツラと書きましたけれど、結論は、ラップギアは1つの参考指標としてはとても分かりやすくて良いと思います。

ただ、使えても予想根拠の2割くらいじゃないでしょうかり残りの8割は他の根拠が必要です。

間違っても

それだけで 

予想を終わらないようにしましょう。

 

ラップタイム理論の中には、こういった、1つのプロダクトとして確立しているものもあります。

 

広くラップタイム理論と言った場合には、レースラップを予想に活かすということになります。

下にラップタイム理論のオススメの本を紹介しておきますので良ければ読んでください。

 

私の記事ではポイントをまとめておきたいと思います。

ラップタイム理論による予想のポイントはこうです。

1、過去のレース結果(もちろんラップタイムのこと)から、各馬の得意な能力を明らかにする

2、予想対象レースや走るコースの特徴を分析する

3、出走各馬がこのレースで能力を発揮できるかどうか検討する。

概ねこのステップです。

ラップタイム理論の素晴らしいところは、人気馬の凡走、隠れた好走馬の激走を捕まえるとこが論理的にできるようになるということです。

例えば有名なところでは、皐月賞馬はダービーで勝てないわけです。ぶち抜けた才能を持った馬は何でも勝ちますが、皐月賞で好走したそれなりの馬はダービーを勝てないばかりか、凡走するケースが多いのです。

これを知ってるだけでも、ダービーで美味しい馬券にありつける可能性が高まります。何故なら皐月賞好走というだけで無条件に人気になりますから。

これは皐月賞とダービーのラップタイムの違いを見ると一目瞭然です。

詳しく10年分くらい見て頂きたいのですが、一言で言うと

皐月賞はある程度長い距離(800メートルくらい)全力で走れる能力が必要で、

ダービーは400メートルくらいしか走らなくていいから、トップスピードの速さとトップスピードに持っていけるスピードが必要。です。

 

1、過去のレース結果(もちろんラップタイムのこと)から、各馬の得意な能力を明らかにする

馬の才能を構成する要素はいくつかあります。

予想サイトや予想家によって違った意味で使いますので、定義があるわけではありません。

いくつかご紹介しておきます。

まずサラブレッドは動物ですから、走りに関しては人間をイメージしていただけると分かりやすいと思います。

100メートル走と800メートル走ではグラフが変わってきます。

グラフは距離を横軸に取って、時速を縦軸に取るようなものをイメージしてください。

最初は時速は下の方にあり、追い始めると時速が上昇、最後は疲れてまた下がるようなグラフになりますね。

瞬発力

サラブレッドの能力を評価するときに、瞬発力という言葉はよく使います。しかし、瞬発力という言葉を正しく使っている予想家は少ないです。

瞬発力を活かして上がり3ハロンを32.8で走ったから能力が高い。というような使い方は正確ではありません。

サラブレッドは3ハロンのあいだトップスピードで走れませんので、必ずグラフは上下します。

瞬発力とは追ってからグラフがトップスピードになるまでの角度のことを言います。この角度が急であれば、すぐにエンジンが掛かるということで瞬発力が高いことになります。
キレ味と言ったりもしますね。

トップスピード

単にスピードとも言いますがこれは時速何キロまで出せるか。です。

持続力

トップスピードをどれだけ維持できるかです。

グラフがすぐ下を向くなら持続力がない。

 

スタミナ

競馬は最後追い始めるまでに1000メートルとか走ってくるわけです。400メートルのレースとかはないので、人間でいうところの100メートル走はありません。

新潟1000直でも400メートル走ってイメージでしょうか。

スタミナとは前半の助走で各能力が落ちないことを言います。

底力もスタミナと同じ意味で使われたりします。

底力は他馬と併せ馬になった時に能力を超えて能力を出せることを言ったりもします。それは勝負根性とも言いますね。

まず、過去のレース結果から、各馬の能力を診断する必要があります。

昔のゲームでいうなら、野球ゲームでピッチャーの能力で、スピード、スタミナ、コントロール、変化とかありましたよね。あのイメージです。

 

2、予想対象レースや走るコースの特徴を分析する

今回走るレースで必要な能力は何か?ということを判断します。日本の中央競馬場は全部違う形をしてる意味はここにあって、常に同じ馬が好走するレースばかりではない理由はコースが違うからなのです。

レースの馬齢などによっても変わってきます。

例えば中山競馬場、1600と1800では求められる能力が全く違います。なぜでしょうか。

そうです。内回りと外回りの違いですね。

中山1800は4つのコーナーを回る狭いコースになりますので、前半が落ち着きやすく、いわゆるスローペースになりやすい。スタミナのロスが少ないコースです。
1600はかなり大回りでコーナーを感じさせない作りになってますから前半から飛ばしていく。少し1800よりも速くなります。体力が温存出来ずスタミナが必要になります。
1600よりも1800のほうがやや楽になるんですね。距離の短いほうがスタミナが必要って面白いですね。

 

レースによってもこういう傾向があり、
例えば菊花賞は長距離適性がそんなに必要ないのです。

菊花賞は3歳戦で、しかも皐月賞・ダービーを走ってきた馬、または上がり馬で神戸新聞杯を勝ってきたような馬が出走します。3200メートルなんて走ったことがある馬が全くいません。距離適性がどうかは走ってみないと未知数。

そうなると走ってみないとわからない各陣営は、道中体力を温存しようと考えます。どうしてもどが付くような

スローになりがちなんです。
人間で例えると前半はジョギングで過ごすような。
だからスタミナ・持続力のない馬でもこなせちゃうということが起こります。
菊花賞は昔のイメージでスタミナタイプが勝つと思っているファンも多いので、中距離馬に美味しい配当が
付くことが結構あります。

3、出走各馬がこのレースで能力を発揮できるかどうか検討する。

出走馬の能力とコース・レースの傾向が分かったら、あとはその2つがマッチするかどうか確認する作業です。

特に多いのが、持続力が必要なレースで瞬発力タイプが人気になっていることです。
前走上がり最速で末脚を見せた馬が人気になることが多く、過剰人気になりがちです。

逆にジリジリと脚を伸ばすようなタイプや先行馬のオッズが安くなることが多いため、
人気薄の激走を見つけることも容易にできます。

 

 

ラップタイム理論の限界は展開が読みとズレるとその時点で終了になることです。勝ち馬に必要な能力が狂っちゃうので。

例えば2017年の有馬記念ですと、過去の傾向から持続力が必要になりますので、それのないキタサンブラックは軽視する方向になります。

キタサンブラックは危険な人気馬ということで、レースとして非常に妙味のでるレースになります。

ところが実際は楽逃げ→スローに落とす→ラスト3ハロンの瞬発力勝負になりました。

結果は人気通りキタサンブラックの優勝。結果だけ見ると人気の馬が人気通り勝っただけになります。

しかし、キタサンブラックに楽逃げさせてなかったら結果も変わってきたはず。2着のクイーンズリングも完全に展開がハマってましたから、来てなかったでしょう。

ラップタイム理論を使って回収率をプラスに持ってこようとするならば展開予想と組み合わせるのが必須になりますし、展開予想を的中させないといけない。

最大のデメリットは予想に時間がかかるということなんです。展開予想から始まり、全馬の能力診断、展開予想への反映と、1レース数時間必要です。

これはメリットかも知れません。それだけ長く予想を楽しめるということですし、深く調べることでコースのこと、レースのこと、馬の特長がどんどん頭に入ってきます。

得るものが大きければ当然成績にも跳ね返ってきますから、勝ち組に近づけるでしょう。

競馬予想にはラップ分析を是非取り入れたいですね。

 

ラップタイム理論を勉強するのにおすすめの本

ラップ馬券学 (競馬ベスト新書) [ 上田琢巳 ]

ラップタイム理論による競馬予想を基本から学びたい方はこの本がおすすめ。
本のボリューム的にも読みやすいので、まず知ってみたいという場合に一冊だけ選ぶならこの本です。
さらに深く研究したくなればさらにいろいろ調べてみてください。

 

ラップギア タイム理論の新革命 [ 岡村信将 ]

ラップ理論の中でも少し変則的なアプローチです。
上がり4ハロンに注目して馬の適性を見極めるラップギアという馬券術を提唱されています。
いい部分はわかりやすい理論であること。
ラップは奥が深すぎるので、それをシンプルに体系立てた部分が秀逸です。

 

砂にまみれて飯を食う (競馬王馬券攻略本シリーズ) [ 半笑い ]

元々は有名2ちゃんねらーだったっぽいです。
結構理論的に深く組み立ててる方なので、ラップ理論の奥深さを知りたいのであれば是非読んでみてください。
ただし、馬券術としてはこのままは使えそうにありません。ラップタイムの教科書としてオススメします。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。皆さんと一緒に勝てますように。

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